東芝製PTAX66GLP(TX/66G)の修理です。
パソコンの電源投入後、「立ち上がる前に電源が一旦落ちて再起動する」を繰り返してしまう状態です。
この不具合はACアダプタ接続時に発生し、バッテリー駆動では正常に立ち上がります。
症状からマザーボードに搭載されている「プロードライザ」と呼ばれるチップの故障と考えましたが、プロードライザを交換しても症状が改善しなかったので、代替として別のコンデンサーを複数配置して修理致しました。

パソコンの診断を開始すると、ACアダプタを接続して電源を入れた場合に右図の画面で電源が切れ、すぐにまた電源が入るをくり返すしておりました。

パソコンを分解してマザーボードを取り出し、左図矢印部分にあるプロードライザを交換しました。
※左図は交換したプロードライザが写っています。
交換後にパソコンの起動テストを行いましたが症状は改善されませんでした。
そのため、一度取り付けたプロードライザを再び剥がして別のコンデンサを用意しました。

左図手前にあるのがプロードライザの代替えとして用意したコンデンサです。
同じコンデンサを4つ合体させています。
このコンデンサを元々プロードライザが取り付けられていた部分にはんだ付けします(右図)。
右図は取り付け直後なので汚いですが、この後周辺の基板部分をきれいに掃除します。

取り付け完了後パソコンを組み立てますが、その前にファンの排気口を綺麗に清掃。
仮組してパソコンを立ち上げると、見事に正常起動致しました。
本組み立て後、数時間の起動テストや負荷テストを行いましたが異常ありませんでした。
無事修理完了です。
<今回の修理料金>
修理作業料金10,000円(税抜き)+部品代2,000円 |
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