今回の故障症状はパソコンが立ち上がらないというものです。
XPの旧型のパソコンですが、お仕事用のパソコンで100万円以上するソフトウェアがインストールされているとのことで
データや設定を消さずに修理されたいとのことでした。



パソコンを立ち上げたところ、セーフモード等の選択画面が表示されてしまい、その後パソコンは起動せずに強制的に再起動されてしまう症状を確認しました。
HDD(ハードディスク)の故障やメモリーの故障が疑われますので、HDDを専用装置で診断しつつ・メモリーを診断ツールにかけました。
その間に目視でマザーボードにコンデンサーの膨張・破裂やチップの損傷等がないか確認しました。



マザーボードをよく見ていると、HDDのケーブルを接続する部分の横にある茶色のコンデンサーが膨張していました。
膨張・破裂したコンデンサーはコンデンサーとして機能しませんので交換が必要です。
同等のコンデンサーを用意して交換します（交換方法は半田付けです。）



コンデンサーの交換が完了しました。
HDDやメモリーはテストした結果問題ありませんでした。
しかしコンデンサーを交換しただけでは不具合は改善しませんので、「回復コンソール」と呼ばれるプログラムを使用してパソコンのエラーを修復するコマンドを入力します。



修復が完了してパソコンが立ち上がるようになりました。再度HDDの状態に問題が無いことを確認しました。
インターネット接続や音声出力にも問題はなく、高価なソフトウェアも消えておりませんでしたので修理完了です。

後日お客様からは「ソフトも全く問題なく使える。データを消さずに修理出来たことに驚いた」というご連絡を頂きました。
ありがとう御座います。そのお言葉を励みに今後も頑張って修理致します！

＜今回の修理料金＞

10,000円（税抜き）